【銘柄分析】国内4大ビールメーカーの比較

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今回は、国内で上場している酒類メーカー「アサヒグループホールディングス(アサヒビール)」「キリンホールディングス」「サッポロホールディングス」に加え、非上場企業の「サントリーホールディングス」の4大ビールメーカーについて、業績や株価の比較をしていきます。

ここで、「サントリーホールディングス」については非上場ですが、財務データは当社ホームページにて公開されておりますが、株価はついておりませんので、それに関連する情報はありません。

<各社の財務データ>

まず、各社の財務データを下記の表に示します。

1株当たり純利益に関しては、およそ10年前の2014~2016年平均に対して、直近の2021~2023年平均を比較します。
サッポロホールディングスを除き、10年前の純利益に対して直近の純利益は増加していることがわかります。そのサッポロホールディングスも、2023年実績及び2024年予想ともに増加してきており、業界を通して増益基調となっていることがわかります。

配当金については、各社問題なく支払いされています。

<投資対象としての比較>

次に、各銘柄の株式データの比較です。
サントリーホールディングスは、非上場のため、株価がついていませんので、これに関する情報は表示しておりません。

株価純資産比率(PBR)と株価収益率(PER)について、まず目につくのはサッポロホールディングスの高さです。アサヒビール、キリンホールディングスの2023年実績PERが約15倍であるのに対して、サッポロホールディングスは56倍と、およそ3.7倍の株価がついています。

このようなことが起きている背景として、サッポロホールディングスの経営改革に対する期待感が発生していると考えられます。サッポロホールディングスの収益は、酒類の収益率が低く、不動産事業で稼いでいるという構造です。昨今、大株主となっているシンガポールの投資期間が、酒類をメインとした収益構造への変革を求めていることを受け、今後の収益増加が期待されているものと思われます。

収益力については、この中で最も良好なのはキリンホールディングスです。しかし、過去に赤字を計上していることから、収益の安定性は低いようです。
アサヒビールは、自己資本利益率が6.7%と低く、1株当たり利益成長率もキリンホールディングスと比べて控えめですが、ここ10年間での赤字実績はなく、経営状況は堅調です。

配当利回りについては、キリンホールディングスが最も高い約3.5%、次にアサヒビールの約2.5%、次いでサッポロホールディングスの0.8%です。
キリンホールディングスは最も配当利回りが高い反面、配当性向は2023年は50%を超えるなどやや高い水準です。2024年の業績目標を達成すれば、40%強に低下するため、ここで増益できるかどうかもポイントです。
これに対して、アサヒビールはおおむね40%前後と良好な水準、サッポロホールディングスは非常に高い水準です。

まとめ

今回の4社のうち、上場3社の内容はかなり異なる状況でした。

配当利回りと収益成長に魅力のあるキリンホールディングス、堅調な業績と財務が良好なアサヒビール、今後の収益成長が期待されるサッポロホールディングスという内容です。

このうち、サッポロホールディングスは今後の思惑が大いに反映されている点から、個人投資家には難しい銘柄であることがわかります。

現在の実績を見て投資をする際の選択は、キリンホールディングスかアサヒビールのいずれかになるでしょう。

この際に、配当金をより多く取りたい方はキリンホールディングスを、より安定的に取りたい場合はアサヒビールを選択することになります。
資金に余裕がある方は、ポートフォリオに両社を組み入れ、組み入れ比率を調整してみても面白いかもしれません。
最近はミニ株(単元未満で売買できるシステム)も、各証券会社が扱い始め、個別株でも分散投資をしやすい環境が整ってきています。
こういった仕組みを活用し、自身の考え方をポートフォリオに反映してみてはいかがでしょうか。

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